レンタル製品導入事例～お客様の衛生対策ご紹介～

これからのスタンダードを見据え、男性用トイレをアップデート―――リーガロイヤルホテル大阪

2023.07.06

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事例紹介
これからのスタンダードを見据え、男性用トイレをアップデート―――リーガロイヤルホテル大阪

日本カルミック製品をご利用いただく施設や企業の衛生対策をご紹介する本企画。今回は、「リーガロイヤルホテル大阪」をお訪ねし、中川智子総支配人にお話を伺いました。

（写真提供：リーガロイヤルホテル大阪）

リーガロイヤルホテル大阪
https://www.rihga.co.jp/osaka

ひとりのお客様の声から男性用トイレ個室にサニタリーボックスを設置

「大阪に賓客を迎えるための迎賓館としてのホテルを」と、1935年にリーガロイヤルホテル大阪の前身となった「新大阪ホテル」は生まれました。以来、約90年もの間、国内外の賓客をお迎えするほか、地元の方々の人生に寄り添うホテルとしても愛され続けてきました。
この大阪を代表する歴史あるホテルの総支配人として2022年4月に着任したのが、中川智子さんです。今年手がけた男性トイレへのサニタリーボックス設置は、数々のメディアで取り上げられるなど大きな話題となりました。導入を決めたきっかけは、ひとりのお客様の声だったと言います。

中川智子総支配人

中川総支配人: 「ご宿泊いただいた男性のお客様から、“使用済みの尿漏れパッドを捨てられず困った”というお声をいただいたのがきっかけでした。女性トイレにはサニタリーボックスを用意しているのですが、尿漏れパッドを捨てられる場所は施設内にはありませんでした。ホテルでどんなに快適にお過ごしいただいても、不快なものをお客様ご自身が家まで持って帰らなくてはいけないのは、私たちの本意ではありません。そうしたお悩みを抱えている方が他にもいらっしゃるかもしれない！とすぐに調査に取り掛かりました。すると、いくつかの自治体や商業施設ではすでに男性トイレにもサニタリーボックスを設置していることがわかり、私たちも検討しなくてはいけないと思いました」

お客様用男性トイレ内にサニタリーボックス設置

尿漏れ経験がある男性は5人に1人とも言われており、尿漏れパッドの需要は前立腺がんや膀胱がんの罹患者の増加、また高齢化社会を背景に、今後さらに増えていくことが予想されています。その一方で、外出先のトイレで「使用済みの尿漏れパッドを処分する場所がない」という問題があります。

中川総支配人: 「なかなか声を上げにくいデリケートなお悩みを『お客さまの声』に書いてくださり、本当に感謝しております。実は、社内でもアンケートを取ったのですが、スタッフの中にも尿漏れパッドを使用している人がいて同じ思いをしているということがわかりました。それを受け、従業員用の男性トイレにも設置することを決め、お客様のお声をいただいてから約4ヵ月で、男性トイレの個室にカルミックのサニタリーボックスを設置しました」

カルミックを選んだ理由は利用者としての目線

数あるサニタリーボックスの中で、中川総支配人がカルミックの製品を採用したのは、いち利用者としての信頼感からだったそうです。

中川総支配人: 「当ホテルの女性トイレには以前からカルミックのサニタリーボックス『サニッコ』を設置させていただいており、カルミックへの安心感がありました。利用者としても、機能面、衛生面などサニッコが本当に使い勝手がよいことを実感していましたので、男性トイレにも迷いなくカルミックのサニタリーボックスを選びました。抗菌・防臭効果があり、タッチレスで容器に触れることなく捨てられ、二重蓋構造なので他の人が捨てた衛生用品も見えず、誰でも安心して快適にご利用いただけます」

衛生面で安心のタッチレス設計

また、サニタリーボックスはトイレ内にひとつあればよいのでは？という声もあったそうですが、中川総支配人は個室内に設置することに迷いはなかったそうです。

中川総支配人: 「トイレ内にひとつしか設置されていなかった場合、個室から出てその場所まで持って行かなくてはいけません。もし宴会で訪れていたお客様がお知り合いと遭遇してしまったら…と考えると、個室内への設置が必須だと思いました。女性の立場で想像すると、生理用品を個室の外に捨てに行くなど考えられないのと同じことでした」

誰もが使いやすい公共スペースを目指して

中川総支配人: 「設置後は多くのメディアから取材を受けたり、さまざまなホテルのマネージャーの方々からお声をいただいたりと世の中の関心の高さを感じました。時代とともにさまざまなことが進化し、我々の日常は便利で快適になってきました。いずれ“男性トイレにはサニタリーボックスがあるのがあたりまえ”という時代が来るでしょう。私たちは多くのお客様をお迎えするホテルとして、気軽にお出かけいただける空間を提供することが使命だと思うのです」

高級感あふれる館内のトイレにカルミック製品を設置

これからも『お客さまの声』がすべて

中川総支配人の1日は、前日にいただいたお客様アンケート『お客さまの声』を読むことからスタートします。

中川総支配人: 「カルミックの男性用サニタリーボックス導入のきっかけもそうでしたが、お客様の声を大事にしたいと思っています。実は、総支配人室の中に『お客さまの声』をどう生かしていくか、真剣に取り組むための新しい部署もつくったほど。それくらい大切なものと考えています。
2025年、大阪では万博が開催されます。当ホテルではこれから、135億円をかけて全客室を含む多くの場所を大規模改装するプロジェクトがスタートします。約90年という歴史の中で、親子三代にわたってライフイベントなどにご利用いただくことも多く、ご家族の思い出の場所にもなっています。これも我々の先輩が残してくれた財産ですので、お客様の声をしっかりと受けとめ、進化しながらも守るべきところを残しながら改装を進めたいと思います。
私たちの取り組みがきっかけとなり世の中の認識が変わり、リーガロイヤルホテル大阪発信で、新しいスタンダードを作り続けられたら嬉しいですね」