商業施設のトイレを清潔で綺麗な状態に保つには?

2023.05.29(2024.10.15更新)

商業施設で買い物をする男女のイメージ
ショッピングモールや映画館など、不特定多数の方が来場される商業施設では、建物内外の美観を維持・管理することが重要です。なかでもトイレは施設の印象を左右すると言ってよいほど大事な場所のひとつとなります。
そこで今回は、商業施設のトイレを清潔で綺麗な状態に保つポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

トイレを清潔に維持・管理するポイント

■掃除の盲点を作らないよう心がける

子供からお年寄りまであらゆる世代の方がいらっしゃる商業施設では、自身から見えやすい場所や目につくところだけでなく、さまざまな目線から確認し、清掃箇所の盲点を作らないことが肝心です。
また、オフィスビルなどに比べ、多くの方が出入りし、長い時間をさまざまな場所で過ごされるため、広範囲にホコリや砂などが溜まりやすい傾向にあることも心に留めておく必要があります。
トイレにおいては、床や便器など目に付きやすい場所にくわえ、トイレットペーパーホルダーのまわりや壁面の上部など、普段人が触れないような箇所も除塵清掃するのがポイントです。洗面台の蛇口まわりなども上部や側面だけでなく、裏面も掃除するように心がけましょう。
トイレが綺麗で安心して使用できることで、ひいては施設全体の印象が向上することにも繋がります。
商業施設トイレのイメージ

■清掃と巡回点検の2段階に分ける

多くの方が利用する商業施設のトイレは、日に複数回清掃を行うことが理想といえます。しかし、「お客様がいらっしゃる営業時間中での本格的な清掃は避けたい」、あるいは、「広い敷地内にトイレがいくつもあるため、すべてを頻繁に掃除することが難しい」といった事情から、定期的な清掃がしづらい場合もあるかもしれません。
そこでおすすめしたいのは、定期的な巡回点検です。これは、トイレットペーパーやハンドソープの補充、洗面台やトイレの飛沫などの拭き取りといった簡易的な清掃・見回りを指します。巡回点検は、本格的な清掃に比べ時間をかけずに行うことができ、大きな施設でもトイレの清潔さを維持しやすい方法と言えます。また、万一トイレがひどく汚れていた際にも気づきやすくなり早い段階で対応ができるのも利点です。

本格的な清掃は、営業開始前や昼食・夕食後の時間帯など、施設の稼働状況に合わせて行い、その他の時間帯は巡回点検で清潔さを維持する、といったように清掃方法を2段階に分けて考えることで、商業施設においても効率的に維持・管理することができるようになります。

商業施設のトイレを清潔に保つための注意点とは?

■施設の特徴に合わせた対応が必要

商業施設フードコートのイメージ
商業施設はそれぞれ特有のレイアウトとなっていることが多く、施設内のどのトイレが頻繁に汚れやすいかを認識しておく必要があります。出入り口付近や、飲食店が並ぶフードコートの付近のトイレなど、重点的に確認する場所をあらかじめ割り出しておくのが大切です。
後述するような基本の清掃方法にくわえ、個々の商業施設に合わせた対応もあわせて考える必要があります。

■使用されている建材を事前確認

商業施設では、多彩なデザインが施されている場合も少なくありません。トイレを含め建物で使われている建材には天然素材から石油由来の素材までさまざまあるため、清掃する際には素材を傷めない洗剤を用いるようにします。
洗剤によっては色落ちや破損などの恐れもあるため、使用する洗剤は成分を事前確認するようにしましょう。まずは薄めた洗剤で目立たない箇所で確認したり、判別できない場合は建材メーカーや洗剤メーカーに確認したりすることが大切です。

■鏡と洗面台も手抜かりなく清掃する

トイレ洗面台のイメージ
トイレに良い印象を持っていただくために欠かせないのは、トイレそのものや床や壁面の綺麗さだけではありません。化粧室に入って真っ先に視界に入るのは、ほとんどの場合洗面台と鏡であり、鏡や洗面台の清潔感が利用者の印象に大きな影響を与えます。
「鏡や洗面台に水しぶきが付着していないか、曇りがないか?」といった点についても清掃及び巡回点検時には必ず確認するようにしましょう。

基本のトイレ清掃

■トイレ清掃の手順

基本的な清掃方法の手順をご紹介します。
最初に、衛生陶器から清掃を行います。ブラシで陶器内部をこすり、汚れを除去します。この時に内部の裏面(流水する箇所)までブラシでこすりましょう。
この部分の清掃を怠ると、水アカとともに黒カビが発生することもあります。また放置すればするほど尿石が付着しますので、日々の清掃の際に必ず見えない箇所までブラシを入れるのが大事なポイントです。
次に、陶器やシンクまわりをタオルで拭き上げます。

すべての衛生陶器の清掃が終わったら、洗面台の拭き上げ、スイッチ・ドアノブ類の拭き上げ、壁面などの除塵、モップなどでの床面の水拭きを行います。

備品・消耗品(トイレットペーパーやハンドソープなど)の在庫確認をし、必要があれば補充をします。

■巡回点検

効率的に施設の美観を維持するために、上記の清掃とあわせ、定期的な見回りを行うのが巡回点検となります。

巡回点検で確認すべき点は大きく以下の5つとなります。
・衛生陶器内外の汚れ
・鏡の曇りや汚れ
・洗面台や床面の水分
・備品の在庫
・ゴミ箱の中身

個々の化粧室に清掃用具入れ、また備品などのストック置き場がない場合は、タオルや雑巾と洗剤などを携帯しましょう。
備品・消耗品は、通常営業開始前の清掃時に補充しますが、巡回点検でも在庫を確認し、必要があれば補充してください。

■清掃用具

清掃用具についての基本ルールは「場所に応じての使い分け」です。
タオル・雑巾は色分けをして、それぞれ使用する場所を分けると、清掃の効果を高められます。用途別に、男性用の小便器/人の肌が触れる便座・衛生陶器/洗面台やドアノブ・スイッチ類などに分類するとよいでしょう。
トイレの床面清掃で使用したモップは、トイレ以外の床面でも使用することも避けましょう。
なお、使用済みのタオル・雑巾などを洗濯する際は、洗濯洗剤と合わせて除菌・ウイルス除去効果のある塩素系漂白剤(※)も入れることをおすすめします。これは洗濯槽に残留している可能性があるウイルスを少しでも除去する目的も兼ねています。
※トイレ清掃時に使用していた洗剤、洗濯用洗剤、塩素系漂白剤それぞれの容器等に記載の
注意事項をお読みいただく等して、それぞれを混ぜてもよいこと・続けて使用してもよいことを
予め必ずお確かめの上、換気しながら実施してください。

まとめ

商業施設で多くのお客様に楽しい時間を過ごしていただくためにも、トイレが清潔であることは重要な要素となります。
まずは施設の特徴を踏まえたうえ、適切に清掃や巡回点検を行い、快適なトイレ環境づくりに取り組んでいきましょう。

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